【本日の修理】

今日は22kWインバーター制御のスクリューコンプレッサーの整備に伺いました。

パッケージを外すと、背面側に内蔵エアドライヤーのコンデンサがあります。

上部の方は問題ありませんでしたが、下部の方に劣化が診られました。

悪天候時に雨水が付着するとは考えられますが、 劣化の原因が雨水とは断定できません。

酸性にもアルカリ性にも耐性が低いので、洗剤で清掃した際には十分な拭き取りが必要になります。

他に、油分や塵埃の付着(目詰り)からも劣化が進行する可能性が考えられます。

劣化の防止には、コンデンサを目詰りの無い状態に保ち、空気に触れさせることが必要になります。

油分の付着や塵埃の目詰りを長期間放置すると、ドライヤーのエラーに繋がります。

大きな故障に繋げないよう、定期的な点検清掃が推奨されます。

【今日のポイント】

本機はインバーター制御のコンプレッサーです。

インバーターユニットは電気部品なので、運転中は発熱します。

熱による劣化からインバーターを守る為に、内部に冷却機構が内蔵されています。

上の写真は、インバーター基板をユニット内部で冷却している箇所です。

冷却効率を上げる為にカバーが取り付けられていますが、普段の運転状態では目視出来ない所にあります。

ファンが冷却風をアルミスリットに常時送り続けることで、裏側の基盤を守っています。

つまりファンが故障していたりアルミスリットが塵埃で目詰りしていると、十分な冷却が出来ずにインバーター基盤の劣化に繋がる可能性が高くなります。

基板が一度劣化(故障)するとエラーが連続で発生し、圧縮機の運転ができなくなります。

自主的な清掃も可能ですが、購入先のサービスマンに点検・清掃について相談してみましょう。