【本日の修理】
今日は37kW油冷式スクリューコンプレッサーの定期修理に伺いました。
整備内容は、運転時間又は経過年数により基準が異なり、本日はエレメント、オイル交換を行いました。
運転時間が少ない場合でもクーラーの清掃や動作確認、オイル漏れ、エア漏れ等の点検が推奨されます。
コンプレッサーは周囲の空気を集め吸い込んで圧縮しているので、半屋外設置の場合、必然的に周辺の塵埃も集めてしまいます。
フィルター等で軽減されてはいますが、細かな塵埃はどうしても侵入してしまい、クーラーやモーター等に蓄積すると、冷却不足による温度上昇エラーに繋がります。
定期整備ではエラーの原因となる、パッケージ内に侵入した塵埃の清掃を重点的に実施しています。
上の写真はクーラーと冷却ファンの清掃作業中のものです。
【今日のポイント】
コンプレッサーの中には、部品の熱劣化防止の為の冷却ファンが内蔵されています。
写真は冷却用フィンと下からの吹き上げファン3つです。
冷却フィンも塵埃が集まりやすい部分で、蓄積により大きな埃が面を覆ってしまうと、フィンに風が通らなくなり冷却能力が低下して、温度上昇によりエラーに繋がります。
部品の致命的な故障に繋がる場合もある為、こちらも整備の際には必ず清掃を行います。
またフィンに目詰りがなくても、冷却ファンが故障で回っていなければ当然冷却能力は低下しますので、ファンの動作確認も必ず行い、1つでも故障していれば交換修理をする必要があります。
小さいファン1つでも故障停止していると、コンプレッサーが動かない、直ぐ止まってしまうといったエラーに繋がる為、ファンの動作確認は重要です。