【本日の修理】
今日は22kW水冷式スクリューコンプレッサーの定期修理に伺いました。
オイル交換、エレメント交換、モーターベアリング交換、クーラー清掃等を実施します。
写真はオイルクーラーの分解清掃作業中のものです。
圧縮機の潤滑油を外部より給排水して冷却するクーラーになります。
一般的に、油冷式(ファンで外気を取り入れてコンデンサを冷却する空冷式クーラー)のコンプレッサーが多いイメージがありますが、今回は水冷式コンプレッサーです。
水冷式は塵埃の目詰りの影響を受けないので、安定した冷却能力を発揮します。
ただし、冷却水の給排水配管と冷却水の供給システムが必要になります。
今日はメインモーターのベアリング交換とプーリーの新品交換を担当しました。
ベルト、プーリー、モーターカバーと取り外していき、ベアリングの交換を行います。
以前はラチェットレンチで外していましたが、今回は高性能な電動工具の力を借り、交換は順調に進みます。
【苦労した点】
組み戻し作業は、モーターカバーを取り付けた後にプーリーと冷却ファンの取り付けがあります。
どちらも加熱による焼き嵌めになります。
表面温度を測定器で測りながら昇温させる為に、電熱器とガストーチを併用して加熱します。
温度が低すぎると途中で引っかかって止まってしまい、温度が高すぎると嵌めた後に温度が下がるまで待たなければならない時間が長くなります。
いい塩梅に昇温したら、嵌まるところを探りつつ軸方向に一気に押し込みます。
焦って急ぐと止まってしまう事もありますが、今日はなんとか1回で入りました。
冷えるのを待ってからベルトを張れば完了です。