【本日の修理】

今日は37kW油冷式スクリューコンプレッサーの定期修理に伺いました。

エレメント交換、ベルト交換、オイル交換、補器整備等を実施し、整備の後半にはメインモーターのマグネットスイッチ接点の目視点検も行いました。

圧力計交換の際、正面のコントロールパネルを取り外す為に接続配線を一時的に外したところ、構成部品の一部に品質劣化がみられました。

既に生産終了になっている機種なので、破損してしまうと修理部品が入手出来ない可能性があり、作業は慎重になります。

マグネットスイッチは使用年数により接点に経年劣化が発生しますが、同様に制御基板や配線・ケーブル等も経過年数により品質が変化していきます。

メーカーの整備基準で異常があれば交換修理になりますが、現場では状態をみて延長する場合がほとんどです。

今回は次回の整備時に現状品質の維持が難しいと判断したので、お客様に報告させていただきました。

【今日のポイント】

コンプレッサーの整備後にレシーバータンクドレンの点検を行いました。

電子式ドレントラップが据え付けられていましたが、テストボタンを押しても動作しません。

パッケージを外してみたところ、電子基板に変色がみられました。

長期使用による疲労劣化と思われます。

基盤が故障してしまうと動作しません。

レシーバータンク内のドレンは排出されずに溜まり続け、タンクの有効スペースを狭めてしまいます。

タンク内の発錆に繋がり、寿命の低下を招く可能性があります。

コンプレッサー同様にドレントラップやラインフィルターエレメントも定期的に交換する必要があります。

コンプレッサー周辺部品について、いつもと違う動作をしていたり前回の交換時期が不明な場合は、購入先のサービスマンへのお問い合わせを推奨いたします。