【本日の修理】

今日は据付から3年目を迎えて定期修理を控えているコンプレッサーの点検調査に伺いました。

稼働時間が少なく運転時間が経っていない場合、整備の延長が可能な場合がありますが、調査の結果によっては2、3年の経過であっても整備が推奨されます。

目に見える現象としては、吐出温度上昇で故障停止することが多くなる、オイル汚れが目立つ様になる、等が挙げられます。

同じ運転時間でもONとOFFのサイクルが多い機と少ない機では消耗部品の劣化の進行が異なります。

今回は実機点検の結果でメンテナンス内容を提案させて頂くことになりました。

写真は圧縮する空気の吸い込み口ですが、オイル溜りがみられました。

正常に動作している場合にはみられないものです。

劣化が進行すると、手前の吸い込み口からオイルが垂れてきてしまいます。

弁の劣化もしくは制御部品の劣化が考えられますので、定期修理の実施を推奨させていただきました。

【今日のポイント】

写真はコンプレッサーパネルに標準装備のダストフィルターです。

パッケージ内部への大きな塵埃の進入を防いでくれるので、異常停止の原因になるオイルクーラーの目詰り防止に効果があります。

ダストフィルターに塵埃が付着したままですと、新鮮な空気の循環ができなくなり、コンプレッサー内に熱が籠って、内部の温度上昇によって部品の早期劣化や吐出温度上昇エラーを引き起こします。

過去の経験から、ダストフィルターの定期的な清掃(洗浄・乾燥)を実施されているユーザー様では故障停止や突発事故が無く、 エラー履歴が少ないことがわかっていますので、日常管理されている担当の方には定期清掃の実施を推奨させていただいております。