【本日の修理】
今日は22kW油冷式スクリューコンプレッサーの定期修理に伺いました。
オイル交換、エレメント交換、圧縮機本体プーリー交換等を実施しました。
試運転時に、以前から気になっていた圧力計の指示誤差についての確認を行いました。
内容としては、圧縮機が完全停止中なのに残圧有りの目盛りを指示している、圧力計は圧力が上がった時に正常値を指示しているのか、の2点です。
今回の場合、停止中の圧力計は0.05Mpaを指示しています。
運転開始後圧力計は0.50Mpaを指示していますが、 検査用の圧力計は0.45Mpaを指示しています。圧力を上げてみましょう。
圧力計は0.75Mpaを指示していますが、検査用の圧力計は0.70Mpです。
圧力が設定圧力に達してアンロードしました。
内圧を放気しても指示値の誤差は同様です。
圧力計0.30Mpaに対して検査用は0.25Mpaでした。
【今日のポイント】
当たり前の事を確認してみましたが、0.05の針の誤差は圧力の上昇・下降に関係なく一定でした。
ただし、この現象は圧力計がどの位置の圧力を指示しているかによって変わってきます。
オイルセパレーターの内圧を指示している場合と圧縮機の出口付近の圧力を指示している場合があります。
出口付近の圧力を指示している場合は、圧縮機が停止しても圧力計は設定圧力の近辺を指示しています。
ちなみに、圧力計を軽く叩くと針が動いて指示誤差が解除される事があります。
この場合は、圧力が上昇した時にも正しい圧力を指示する様です。
ただし、針の動作が不安定でカクカク動いたり、引っ掛かって下がってこなかったりと正しい圧力が分かり難くなります。
実用上は圧力計以外の部分で圧力制御されている場合が多く、日常運転に支障は出ませんが、正常な状態ではありませんので、毎日見ている方は針の動きや指示値がいつもと異なっている場合は、購入先のサービスマンに相談してみましょう。